2015-10-26

GroupSession を Cloud Foundry で動かす

「Cloud Foundry 百日行」第86日目は、日本トータルシステム株式会社が開発した国産グループウェア製品GroupSession です。

GroupSession の ライセンス は,厳密には The Open Source Initiative の定める The Open Source Definition (日本語訳) から外れている可能性がありますが、ソースコードが公開されており、独自にカスタムが可能で、グループウェアとしての機能が十分に備わったアプリケーションです。

基本情報

手順の概要は以下の通りです。

  • 1) ソースコードの取得
  • 2) アプリの起動
  • 3) 動作確認
  • 4) 補足情報

1. ソースコードの取得

Download URLにアクセスし
記事執筆時点の最新版である”Ver4.5.4”のwarファイルをダウンロードします。

$ mkdir groupsession
$ cd groupsession
$ wget http://dl1.gs.sjts.co.jp/v4/download/files/4.5.4/gsession.war

2. アプリの起動

検証時にメモリ使用量を確認した際に450MB程の使用量で有った為、念の為メモリ指定を1Gに指定してアプリをpushします。

$ cf push gsession -m 1G -p gsession.war

:

App started


OK

App gsession was started using this command `JAVA_HOME=$PWD/.java-buildpack/open_jdk_jre JAVA_OPTS="-buildpack/open_jdk_jre/bin/killjava.sh -Xmx768M -Xms768M -XX:MaxMetaspaceSize=104857K -XX:Metaspaceport=$PORT" $PWD/.java-buildpack/tomcat/bin/catalina.sh run`

Showing health and status for app gsession in org morika-t / space morika-t as morika-t...
OK

requested state: started
instances: 1/1
usage: 1G x 1 instances
urls: gsession.10.244.0.34.xip.io
last uploaded: Thu Oct 15 06:51:45 UTC 2015
stack: cflinuxfs2
buildpack: java-buildpack=v3.0-https://github.com/cloudfoundry/java-buildpack.git#3bd15e1 open-jdk-jmcat-instance=8.0.27 tomcat-lifecycle-support=2.4.0_RELEASE tomcat-logging-support=2.4.0_RELEASE

     state     since                    cpu    memory         disk      details
#0   running   2015-10-15 03:53:12 PM   3.4%   650.9M of 1G   0 of 1G

成功しました。

3. 動作確認

GroupSessionの運用前設定に記載の設定用管理者ユーザの情報を元にブラウザーでアクセスし、IDとPASS共に”admin”を入力しログインします。

ログイン後:

4. 補足情報

今回のアプリは、データベースとして『H2 Database Engine』を使用しています。
データはファイルとして保存されるようになっている為、アプリが再起動すると登録したデータが消えてしまいます。

GroupSessionのソースコードを入手し、H2 Databaseを別のサーバ上に立ててリモート接続を行う方法や、こちらに記載されている内容のようにPostgreSQL対応の実装を追加する事で、PaaS上での利用として実用可能なレベルになると思われますが、まずは手軽にグループウェアとして試したいという際には非常に簡単に起動させる事が出来るのでオススメです。

今回使用したソフトウェア



投稿者:NTTソフトウェア株式会社 森川 健