第1回目となるこのエントリーでは、Cloud Foundryを使い始めるための最初のステップとなる、「Cloud Foundry 環境の準備」について解説します。
編集済(2013-08-09 14:30)
公開時の記事では Pivotal 社の提供している CloudFoundry.com を使用していましたが、現在は新規アカウントの払い出しが停止しているため、Avarteq GmbH の提供する Anynines を使用して再構成しました。Cloud Foundry環境の選択
Cloud Foundry の実行環境を入手するには、大きく分けて以下の2つの方法があります。
- Cloud Foundry プロバイダーが提供する構築済みの環境を利用する
- 独自の Cloud Foundry 環境を自力で構築する
2. の方法はOSSとして公開されている Cloud Foundry のソースコードを用いて、手元のサーバや IaaS サービス上に独自の Cloud Foundry 環境をセットアップするアプローチとなります。サーバのセットアップや Cloud Foundry 自体の構築も自身で行う必要が有るため、1. の方法に比べると使いはじめるまでの準備に大きな工数が必要となります。
本連載では、Cloud Foundry をすぐに使いはじめることが可能な 1. の方法を用いて解説を行なっていきます。使用するプロバイダーおよびサービスは、無料アカウントを簡単に習得することができる Avarteq GmbH 提供の Anynines です。
サインアップ
ユーザのメールアドレスを尋ねられるので、適当なメールアドレスを入力してください。入力が出来たら「SUBMIT」を選択します。
次のような画面が表示されたら、少し待ってからメールの確認を行います。「Welcome to Anynines - confirm your email」という件名のメールが届くはずです。
届いたメールの本文に書かれているURLをウェブブラウザで開くとアカウントの登録が完了します。
少し待つと再度「Welcome to Anynines - your credentials」というメールが届きます。メール本文に記載されている「Target」「User」「Password」の値がサービス利用に必要となりますので、大切に保管してください。
今回のエントリーはここまでです。次のエントリーでは作成されたアカウントを利用して実際に Cloud Foundry を使いはじめます。
次のような画面が表示されたら、少し待ってからメールの確認を行います。「Welcome to Anynines - confirm your email」という件名のメールが届くはずです。
届いたメールの本文に書かれているURLをウェブブラウザで開くとアカウントの登録が完了します。
少し待つと再度「Welcome to Anynines - your credentials」というメールが届きます。メール本文に記載されている「Target」「User」「Password」の値がサービス利用に必要となりますので、大切に保管してください。
今回のエントリーはここまでです。次のエントリーでは作成されたアカウントを利用して実際に Cloud Foundry を使いはじめます。
おまけ
Cloud Foundry プロバイダーについて
今回のエントリーでは Avarteq GmbH の Anynines を利用しましたが、Cloud Foundry プロバイダーには他にも選択肢が存在します。海外では開発元の Pivotal 社 や Uhuru 社を始めとして数社がサービスを提供しているほか、日本国内では NTT Communications が「Cloudn PaaS」という名前で Cloud Foundry を使用した PaaS サービスを提供しています。各プロバイダーとも Cloud Foundry の基本的な互換性を維持しつつも、開発言語やサービス(DBMSなどのミドルウェア)に拡張が施されており、使用料金などにも含めてそれぞれ特色があります。
独自の Cloud Foundry 環境構築について
Cloud Foundry の環境構築は、残念ながら現時点では誰でも簡単に行うことが出来るとは言えない状況です。解決策としては、 Uhuru 社や ActiveState 社が提供している Cloud Foundry ベースの プライベート PaaS ソリューションが存在します。環境構築から運用までのサポートが得られるため、コストの折り合いが付けば有力な選択肢となります。